“SILENT HONOR” written by ‘Danielle Steel’
英語学習者に継ぐ(読書(恋愛小説(洋書))のお勧め)
英語学習者には、どのように英語を勉強したら良いか?迷っている人が多いだろう。TOEIC 700点ぐらいになると、簡単な洋書が読めるようになる。ただ、そもそも日本語で読んでも理解が困難な推理小説やビジネス書はやめておいた方が良いだろう。知識を身につけるためではなく、あくまで英語学習が目的なのだから、簡単に理解できて、将来役に立ちそうな内容はやはり恋愛小説だ。子供向けのハリーポッターなども夢見る子供の頃なら飽きずに読破できるかもしれないが、現実離れしているし、何しろ魔法の名前なんか覚えても役には立たない。恋愛小説、特に歴史や現実世界における恋愛小説がやはりお勧めだ。
英語学習者が恋愛小説を読むメリット
- 背景が理解しやすい。現実に則している。
- 飽きにくい。
- 登場人物が少なく、ストーリーが単純。
- 口語的な表現が多く、会話でも役立つ。
- 生活習慣や恋愛観、価値観などが理解できる。
サイレント・オーナーのオススメポイント
- 読みやすい
- 作者は英語ネイティブ、戦前の話なので、スラングが少ない。
- 完読までの所要時間:9時間程度
- 主人公が日本人女性
- 戦時下における強い女性の生き様に共感できる
- 敵国時同士の禁じられた恋に落ちる男女
- ハッピーエンドで後味の悪さがない。
- TOEIC650点ぐらいからでも辞書なしで読める。
- 日系人が多くて登場人物の名前が覚えやすい。
登録情報
- ASIN : B001TLZEXW
- 出版社 : Dell; Large Print版 (2009/2/20)
- 発売日 : 2009/2/20
- 言語 : 英語
- ファイルサイズ : 2512 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効
- 本の長さ : 438ページ
あらすじ
登場人物
京都帝国大学の父によってアメリカへ留学することになりました。
現地では、父の従兄弟の”タケオ”を頼ってカルフォニアで生活を始めます。
渡米は、船です。
京都帝国大学の教授で京都に住んでいます。
主人公ヒロコの実父、ヒロコを一人でカルフォルニアへ留学させます。
スタンフォード大学の教員
”タケオ”の同僚で、ヒロコの謙虚さに惹かれていく。
京都大学教授のマサオの娘”ヒロコ”は、”マサオ”に半ば強制的にアメリカ留学をさせられる。
神戸からサンフランシスコへ船で渡米(1937年(昭和19年))
時は、第二次世界大戦開戦の約半年前。マサオもヒロコもまさか日本がアメリカと戦争することになるとは、考えてもいなかった。
ヒロコは、マサオの従兄弟のタッドと彼の家族を頼って、アメリカでの生活を始める。時は、まだ、アジア人に対する偏見に満ちている時代。そんな中で、タッドとその妻で日系2世のレイコと彼らの3人の子供たちとカルフォルニアで生活を開始する。タッドは、スタンフォードの教授をしており、アジア人でありながら、確固たる地位を築いていた。
しかしながら、12月8日を機に、彼らの運命は大きく動いてしまう。
ヒロコは、日本にいる家族を気にかけながらも連絡すら儘ならない状態。しかもチャールズ大統領により、敵国の国民であるヒロコ、タッドには、壮絶な運命が待ち受ける。
時を前後して、タッド(タケオ)には、スタンフォードの同僚として、白人でアメリカ国籍のピーターがいて、ピーターは頻繁にタケオのうちの訪れていた。そんな中、和服を着て礼儀正しい、ヒロコの誠実さと謙虚さに惹かれ、恋に落ちる。
親が決めた相手と結婚するのが当たり前だった、昭和初期、ヒロコもピーターに惹かれ始め、ピーターにいつか京都に一緒に行って、両親の許しを請いたいとピーターに話し、ピーターも喜んで受け入れる。
そんな二人を割くように、日本軍による真珠湾攻撃が始まり、毎晩のように空襲警報が、カルフォルニアの各都市に響き渡り、ヒロコも日本人だということで、迫害を受けるようになる。
そんな状況でありながらもピーターは、ヒロコを想いヒロコだけではなく、日本人だというだけで迫害されていく同僚のタッド(タケオ)や彼の家族を全力で助ける。やがて、戦争は悪化の一途を辿っていき、日本人に対する迫害は一層増していき、とうとう、日本人は収容所へ送られることになる。そんな中、ピーターの好意にヒロコは、、、。
SILENT HONORとは、ヒロコの運命は、ピーターの行方は、家族の運命は・・・・
終戦後、ヒロコは、家族に会うため、幼い”トヨ”を連れて、日本の京都に戻る。
日本を離れていた期間に起こった家族の境遇を知って、落胆するヒロコであったが、、、
続きは原書で読もう。
オススメは、電子ブック?ブルーバックス?オーディオブック?
現在では、紙の本(ブルーバックス)に加え、電子書籍、オーディオブックなど様々な媒体で本を読むことができる。おすすめ順に記しておこう。やはり電子ブックが英語学習者向けではあるが、達成感が少ない上に、タブレットを持ち歩かなくてはならないので、仕事でタブレットをいつもカバンに入れている人以外はやめた方がいいだろう。タブレットの代わりにアマゾンから発売されている電子ペーパー(Kindle Paper White)がおすすめだ。目に負担がかからないし、軽くて持ち運びしやすい。
電子ブックのおすすめポイント
- 安い
- 邪魔にならない
- すぐに辞書が引ける
- 老眼に優しい
- 読むスピードが測れる。
ブルーバックスのおすすめポイント
- 読みやすい。
- ページを捲ると本を読んでいるという達成感が得られる。
- 電車やカフェで洋書を読めるほど英語ができるぞ!と自慢できる。
- 安価なので、読み終わったら。
- 軽いので持ち運びに便利。
オーディオブックのおすすめポイント(Audibleのおすすめポイント)
予算に余裕があればオーディオブックも用意しよう。Kindle版とオーディオブック(Audible)をセットで読めば、飽きることもなく、しかもリーディングスピードを一定に保てます。
TOEICでリスニングが450点を超えるようになったもの洋書をオーディオブックと一緒に読むようになったころからです。非常に速く感じると思いますが、ネイティブにとっては、黙読の方が速いはず。そのレベルに到達するまで、繰り返し読んでみるといいでしょう。わずか5時間です。
- スマホだけで済んでしまう。
- 電車の中でも読める。
- 移動中でも読める。
- 圧倒的な速さ。(5時間程度)
- 記憶に残りやすい。
- リスニング力の向上に役立つ。
感想
開戦前に、敵国に渡った日本人とアメリカ人の純愛を描いた傑作。
今、敵国であるからといって、以前から日本に好意を持って、日本に暮らしている方々に対する偏見を自ら律しなくてはならないと深く反省させられる内容でした。
戦争は、政府が始めたことであって、海外在住の国民にとっては、本当に迷惑この上ないことで、戦争反対との声をあげてほしい。
私たち夫婦も、昔、海外に住んできたが、日本政府の要人の発言で、日系のスーパーに対して、暴動が起きたりと日常茶飯事の状態であった。もちろん現地在住の日本人に対しても領事館から、自粛勧告が出るなど大人しくしなくてはならないこともよくあった。国内に留まって井の中の河頭となった政府や何か歴史になお残したくなって余計なことを始める国のトップは責められるべきであろう。ただし、母国を離れて外国に住む外国人たちには、罪はないのだ。敵国民だったと言えど、一地球人として、適切な対応をとるべきだろうと思う。
ダニエルスティール
SILENT HONOR
サイレント・オーナー
A man ahead of his time, Japanese college professor Masao Takashimaya of Kyoto had a passion for modern ideas that was as strong as his wife’s belief in ancient traditions. His eighteen-year-old daughter, Hiroko, torn between her mother’s traditions and her father’s wishes, boarded the SS Nagoya Maru to come to California for an education and to make her father proud. It was August 1941.
On December 7, Pearl Harbor is bombed by the Japanese. Within hours, war is declared and suddenly Hiroko has become an enemy in a foreign land.
On February 19, Executive Order 9066 is signed by President Roosevelt, giving the military the power to remove the Japanese from their communities at will.
From the ship, she went to the Palo Alto home of her uncle, Takeo, and his family. To Hiroko, California was a different world. Her cousins had become more American than Japanese. And much to Hiroko’s surprise, Peter Jenkins, her uncle’s assistant at Stanford, became an unexpected link between her old world and her new.
Takeo and his family are given ten days to sell their home, give up their jobs, and report to a relocation center, along with thousands of other Japanese and Japanese Americans, to face their destinies there. Families are divided, people are forced to abandon their homes, their businesses, their freedom, and their lives.
Danielle Steel portrays not only the human cost of that terrible time in history, but also the remarkable courage of a people whose honor and dignity transcended the chaos that surrounded them. Silent Honor reveals the stark truth about the betrayal of Americans by their own government . . . and the triumph of a woman caught between cultures and determined to survive.
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