リーマンショックの最中、30代後半で退職、バックパック旅行へ出発
30代後半の時、11年ほど勤めた会社を退職し、世界一周旅行へ旅立ちました。当時は、35歳が転職するための年齢の限界と言われていましたので、それを超えた年齢での無謀な行いではないかと言われもしましたが、特に反対する人もおらず、半年ほどの準備期間を経て結構しました。しかも、退職願いを提出した3週間後にリーマンショックが訪れ、それを横目に、、、荷造りしていました。
世界一周旅行は、最終的に1年4ヶ月で54か国を訪問。
再就職限界年齢35歳を超えてからの一流企業を退職、世界一周は、良かったか悪かったか?
長期旅行にでたことのメリット
- まあ悪くはなかった。
- 人間の本質は、旅行などでは変わらないことに気づいた。
- 無事に帰国し、普通の生活に戻っているので、今は後悔はない。
- 将来への悲観的な考えがなくなった。
- 楽観的ではないが、日常生活の変化に対して気にしなくなった。
長期旅行へ行ったことのデメリット
- 根無草のような生活から脱せない。(定住しているが、地域に馴染むことがない)
- 婚期を逃した
- 日本がつまらなく感じるようになった。
- ステレオタイプの日本人に嫌悪感を感じるようになった。
世界一周旅行のための準備
(1)体力づくり(20kgのバックパックを背負って一日中歩いても大して苦にならない
程度の体力が必要)
(2)旅行資金(日本で2年間暮らせるぐらいあれば十分)
(3)日本に帰国したときに困らないようにしておく準備
1)家具の保管場所の確保
2)税金、年金、健康保険対策
(4)情報収集(スマホがない時代の話なので、書籍とモバイルPC購入)
世界一周旅行券
スターアライアンス(Star Alliance)の世界一周旅行券
世界一周旅行券の特徴
- ANA(全日空)が使えるので、最初の目的地がたくさん選べる
- 大手旅行代理店が使える
- 日本語が使えることが多い
- 世界中にネットワークがあって使いやすい
- 安定している(1年の旅行なので、終わり頃に航空会社がなくなっていたこととも)
世界一周旅行券のデメリット
- 旅程を最初に決める必要がある。途中で変更する場合は、手数料がかかる。
- あまり自由が効かない
- 陸路の移動でもストップオーバとしてカウントされる。
- やっぱり飛行機の移動はつまらない。
- マイナー空路のカウンタでは知られていないので、Bookingが少し大変
- イミグレで苦労する。
世界一周旅行の旅程– Itinarary
方向を決めるー東回りか西回りか?
まず最初にどっち回りにするかを決める必要がある。東回りか西回りか?どちらがいいだろうか?
デスクワークなので、一日中書類を作っているだけです。そのため、運動不足になっていたので、とりあえず体力づくりからスタートです。通勤で、5つ前の船橋から八千代市まで毎日歩いていました。
これを続けること約半年、会社を退職、リーマンショックを横目に世界旅行へ旅立つ。
まず、市役所、、、転出届、転出先は、外国(適当)ーーー
住民税が課税されなくなる。(30万円ぐらい)、健康保険加入が不要(海外旅行保険で補う(当時は激安だった。))
仕事に特に不満もなく、わずか5000円の社宅費で、首都圏駅前の2LDKのマンションを与えられ、仕事も残業時間20時間程度、特に不満もない、普通のサラリーマンでした。上司も、大学の同じ研究室出身ということで可愛がられており、側から見たら辞める理由もあるはずがありません。
退職本当の理由: 挫折のない人生がつまらない。
しかし、なんとなく虚無感に襲われるとともに、それまでに様々な人々に迷惑をかけながらも大して成功もせず、生きることへの虚無感に追われ、会社を辞める決心をしました。理由は、世界一周旅行に行きたいからという、ふざけた理由でしたが、今思うと、本当に行きたかったかどうかは疑問です。
挫折を知らない人生は、危機への心の対応を弱くする。
今思うと、世界一周にいくことは単に口実に過ぎず、実際は、生まれてからずっと挫折することを恐れ、回避し続けてきたことから、人生の逆境に自分が耐えられないのではないかという自尊心の低さを解消したかったからというのが主な理由だったと思います。恋愛にたとえるならば、告白して振られるのを恐れて、告白せずに人生を終えてしまうような感じです。そんな人生を歩み続けて、これ以上歳を取ったら、この低い自尊心からくる劣等感がさらに巨大化してしまうのではないかという不安を払拭してしまいたかったのです。
が常に付き纏っており、それをを経験することなく歩んできた自分の人生が許せなかったというのが、実際のところです。中学まで公立、高校は自宅から一番近い公立の学校、大学も大して行きたいともおもわなかったのですが、とりあえず、半年ぐらい勉強すれば、受かるところを選んで、行きました。
高校までは自宅から2kmも離れていない公立の学校で、さらに大学受験は、受験することすら面倒臭くて、結局国立大学2校を受けたのみ。予備校も面倒くさがりだったので、行かずに家で勉強。正直、それほど必死に勉強する理由があまり見つからなかった。また、大学院も、内部推薦、新卒の就職も推薦で一度も就職活動をせずに内定をもらってしまったので、リクルートスーツを着ないで、就職という人生でした。その自分がどうしても許せなかったというよりも挫折することへの恐怖が常に頭をよぎっていました。
そんなわけで、自ら逆境を作るべく、会社を36歳の時に退職、理由は、世界一周旅行に行くからという、到底あり得ないような理由でした。
挫折は早く経験した方が良い。挫折することを避けて安全な道を歩んできてもそれはでは心の安定を得られない。ただし、自ら必死で努力して安全な道を歩んでいる人はそのままで良い。
世界一周旅行は、およそ1年半で終了しました。というよりも、もう飽きてしまっていて、どこの国に行っても大してやることもなく、感動も覚えなくなってしまったことが原因です。帰国後は、何か事業でも起こす気でいましたが、とりあえず、まだ若いということで、再就職を狙って就職活動を行いました。
リーマンショックの最中に再就職活動に面白さを見出す。初めての就職活動
前述のように、新卒の時に、就職活動を一切行わなかったため、採用試験というものがどういうものか全く知識も経験もありませんでした。大学院当時は、すでに内々定をもらっていたこともあり、愁傷を希望する学生が、登録するリクルートサイトにも登録せずにおりましたので、募集要項すら見たことがなかったぐらいです。
まず最初にやったこと–転職サイトに登録
その中で、まず、リクルートエージェントに登録し、なんやらカウンセルを受けながらも様々な企業様を紹介してくれますが、書類審査で尽くお祈りメールが届く有様です。まだ若かったこともあり、かつ、世界一周旅行から帰ったばかりでしたので、心傷つきながらも、少し面白がって受けまくっっていました。最初の数ヶ月は、全く面接に呼ばれず、書類審査で落とされるばかりです。そのうち、景気回復も相まって、面接に呼ばれるようになり、今度は面接で、お祈りメールの連発です。多い日には、ダブルヘッダーです。午前に、栃木県佐野市、午後は東京大手町などという日がありました。
転職活動は、世界一周旅行の延長ぐらいにしか考えていなかった。
これらを経験し、結局、ある企業に採用され、辛く苦しくも、貴重な経験を積むことができた、歳就職活動の日々が終わり、それ以降、10年ほど企業に勤めるサラリーマンとなっております。
面接は60社以上に及んだ。(北は、茨城、西は、愛媛)
歳就職活動で感じたこと
再就職活動で重要なこと
- とりあえず数をこなせ : 天才でもない限りある程度の慣れは必要です、
- 紹介会社は大手よりも中小の方が条件が良い : 大手よりも中小の方が面倒みも良いし良いところを紹介してくれます。
- 転職活動は、ビジネススキルを向上させる良い機会、前向きに活用しよう
- 転職活動は、様々な会社の内情を知る機会、普段んでは絶対に話かからない実情を知る機会
- 大手は、信用と心の安定を与えてくれる
- 転職プロパーに比べると条件は悪いが、それでも余りある経験を与えてくれる
私の世代では、転職を繰り返すものを蔑視する傾向にある場合が多い。実際にいわゆる大手ばかりに就職しているため、転職組の方が少ないし、中途採用が多いと言っても特殊な人たちがほとんどです。仕事柄、同僚は、超高学歴や超難関資格いわゆる士業と言われる資格を有している人たちばかりなのですが、彼らは、プロパーではなく中途採用者ばかりです。これだけの学歴と資格と惜しみない努力を費やしながらもプロパーの社員には出世で叶わないため、ある一定の年齢に達すると辞めていく人たちがほとんどです。どうやってもプロパーの社内におけるネットワークには叶わないので、出世でも後になってしまいます。そんなこともあり、すでに私もこの10年で2回転職しています。残念なことに、得意とする分野がどうしても大手しか採用がないため、転職も難しい上に、自分で事業や会社を立ち上げるようなものではなりません。
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